しじみについて知りたい!

しじみに含まれるカルシウム

しじみに含まれているミネラルの中には、骨の原料のひとつ・カルシウムがあります。しじみ100グラム当たり130ミリグラム含まれており、 生の貝類の中では最多クラスです。カルシウムを摂取することで骨を丈夫にするだけでなく、精神面の安定につながったり、血液の凝固を助けてくれたりする可能性もあります。しかし、しじみ単独ではカルシウムを十分に生かしきれないという問題点もあります。

カルシウムの働き

カルシウムの主な働きとしては、骨を丈夫にすることと精神面を安定させること、けがをしたときの血液凝固を助けてくれることなどが挙げられます。

骨を丈夫にする

骨はリン酸カルシウムなどで構成されており、原料であるカルシウムを摂取することで、骨が丈夫になります。 米生物工学情報センターのデータベースには、骨粗鬆症のマウスにカルシウムを投与したところ、骨折したときの回復スピードがアップしたという実験データが収録されています。

精神面を安定させる

カルシウムは体内のさまざまな場所に存在しており、骨はその「貯蔵庫」のような役割を持っています。体内のカルシウムの働きのひとつに、神経の伝達機能を正常に保つというものがあります。カルシウムが不足していると、神経の伝達機能に問題が生じ、イライラの原因となってしまうことがあります。

参考
しじみに精神安定効果があるの?
http://www.operafest.org/3.html

血液凝固を助ける

けがをしたとき、しばらくすると傷口にかさぶたができて出血が止まってくれます。この血液凝固には体内の酵素が関係していますが、カルシウムはこれらの酵素の働きを活発にしてくれるのです。カルシウムが足りないと、血がなかなか止まってくれないということになりかねません。カルシウムが体内のさまざまな場所に存在しているのは、けがをしたときの「備え」でもあるというわけです。

しじみで摂取するメリットは?

しじみにはカルシウムだけでなく、さまざまなアミノ酸も含まれています。その中のひとつに、トリプトファンと呼ばれるものがあります。トリプトファンは精神を安定させる働きのある神経伝達物質・セロトニンの原料です。したがって、しじみを食べることでセロトニンが増えれば、精神面の安定が見込めるのです。上述のようにカルシウムには精神を安定させる働きがありますので、トリプトファンと一緒に摂取することで、相乗効果が期待できるのです。ちなみに、トリプトファンは人間の体内で生成できない必須アミノ酸のひとつです。

しじみで摂取する問題点は?

ただ、骨を丈夫にするという観点から見た場合、しじみだけでは疑問が残ります。骨を丈夫にするために必要な栄養素が十分とはいい難いからです。まず、骨を丈夫にするためにはビタミンDの摂取が必要になってきますが、しじみに含まれている量は100グラム当たり0.2マイクログラムにすぎません。同じ魚介類だとしらす干しが46マイクログラム、かわはぎが43マイクログラムで、これらと比較するとごくわずかです。 また、マグネシウムにも骨を丈夫にしてくれる働きがありますが、こちらもしじみに含まれている量12ミリグラムで、決して多いとはいえません。しじみのカルシウムを十分に生かすためには、しらす干しやいわしの丸干しのような、ビタミンDやマグネシウムを多く含んでいる食べ物 と一緒に摂取する方がいいということになりそうですね 。